【レビュー】アーク・ノヴァ 新たなる方舟:追加マップパック2 / Ark Nova: Zoo Map Pack 2
1~4人用
90~150分
14歳~
---
どんな拡張?
動物園マップが計5種追加される小型拡張。表面に4つの個性派マップ(洞窟/人工知能/製図板/礁湖)、裏面は4枚すべてが共通の**「トーナメントマップ1」**という構成です。ベースゲーム必須、所要は1–4人/90–150分のまま。
公式・流通情報では「新しいキーワードやアニマル能力に触れる」「**Marine Worlds(マリンワールド)**と併用可」「2024年のWSBGトーナメントマップ収録」と案内されています。
各マップのギミック(ルール概説)
1) 洞窟(Caves / Map 11)
マップ右側の“ストア”欄に、手札からカードを1枚うつ伏せで保管(最大3枚)できます。保管したカードは休憩時に収入+2を生み(=最大+6)、要所で取り出して使用可能。「強いけど今は重い」カードを寝かせておき、タイミング良く回収する設計です。
2) 人工知能(Artificial Intelligence / Map 12)
ボード左上の青キューブでアクションスロットの数字を“次に見えている数字”へ繰り上げ。たとえば**1や2のスロットが“3相当”として扱えるようになり、終盤には4と5が“6相当”**になる並びも狙えます。Xトークンは通常通り+1強化(スロットは動かない)。低スロットの弱さを補う、テンポ改善系の能力。
3) 製図板(Drawing Board / Map 13)
中央にあらかじめ置けるサイズ2囲いが強力な起点。売店(キオスク)収入の伸ばしやすい配置や、**サイドエントランスの“5面隣接”**を作りやすい地形で、お金回りと手数の下支えに長けます。序盤の設計がはまりやすい“盤面最適化”タイプ。
4) 礁湖(Lagoon / Map 14)
水と岩に同時接する升が多いため、水/岩アイコン要求の動物や特殊建物と相性良好。さらに**“波(Wave)アイコン”というカード入れ替え系の新アクションで場の底のカードを捨てる**など、ディスプレイの回転を能動的に起こせます。欲しいカードに触りやすくなるのが魅力。
5) トーナメントマップ1(Tournament 1 / 裏面共通)
4枚すべての裏面が同一レイアウト。全員が同じ地形条件で腕比べでき、競技や練習に最適です。
プレイ感想(ここが良い/悩ましい)
*
コンセプトが明確で“遊び分け”がしやすい。
洞窟はカードの先送り×収入化、AIは行動強度の底上げ、製図板はお金動線の強化、礁湖はカード回転と地形相性と、それぞれの勝ち筋の仮説が立てやすいです。
*
“序盤の設計”がリターンに直結。
どのマップも最初の2〜3手で方向性を固めると伸びやすく、中盤の失速を減らす感触。特にAIは低スロット運用のストレスを軽減してくれるのが心地よいです。
*
カードの“抱え”を許すか、場を“回す”かの選択が楽しい。
洞窟で**“寝かせて利子を取る”か、礁湖で“波で場を掃除”して掘りにいくか。手札主導とディスプレイ主導**の二極が、卓や企業に応じて使い分けできるのが好みでした。
*
体感バランスはやや攻撃的。
コミュニティ印象でも「平均して強め」という声があり、手数や経済の立ち上がりが早いぶん、ゲームテンポが良くなる反面、詰将棋感はやや上がります。
はじめてでも勝ち筋が見える“遊び方のコツ”
洞窟(Caves)
* 重い動物/条件プロジェクトを“保管→回収”
今は貼れない高コスト動物や、達成タイミングを選ぶ保全カードを一時退避し、収入源に変換。保管は最大3枚/休憩ごと+2×枚数を念頭に。
* “収入→建設→解放”のリズム
収入が太る中盤に建設を進め、必要なときに保管カードを解放して一気に得点化。
人工知能(A.I.)
* 序盤から“1・2スロット”を使い倒す
早めに1/2の繰り上げを進め、連続行動の回転率で差をつける。
* Xトークンは“届かせる”用途で
スロットは動かないので、最後の+1で要件到達や連続強化に。
製図板(Drawing Board)
* 中央のサイズ2囲いを“資金節約”に活用
初期の動物着地コストを圧縮し、売店やサイドエントランスの高隣接マスと絡めて収入ラインを作る。
礁湖(Lagoon)
* 水+岩の“二重要求”を積極的に満たす
両方に接する升が多い強みを活かし、水/岩依存の動物・建物を早期から計画。
* “波”でディスプレイを回して掘る
不要カードの強制排出で欲しい役者にアクセス。カード運の揺らぎを自力でならす感覚。
トーナメントマップ1
* 同条件の読み合いを楽しむモード。立ち上がりの定石確認や企業比較の練習にも最適。
総評
「盤面の個性」で序盤設計がガラッと変わる良質なマップ集。
* 洞窟はカードの時間価値を操る。
* AIはアクション回転の最適化。
* 製図板は金回りの設計。
* 礁湖はカード回転と地形相性。
いずれもアーク・ノヴァの核心(資金・手数・カード回し・地形要件)に直結し、“やりたい方針がある人ほど”面白くなる拡張です。Marine Worlds併用でも問題なく、トーナメント面は定石研究にうってつけ。リプレイ性のブースターとして強く推せます。
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アーク・ノヴァ 新たなる方舟:追加マップパック2の関連コンテンツ
* アーク・ノヴァ 新たなる方舟:追加マップパック2のトップ
* イメージ画像(1)
* 遊べるカフェ/スペース(11)
* レビュー(1)
* ルール説明(0)
* 戦略・コツ(0)
* リプレイ日記(0)
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90~150分
14歳~
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どんな拡張?
動物園マップが計5種追加される小型拡張。表面に4つの個性派マップ(洞窟/人工知能/製図板/礁湖)、裏面は4枚すべてが共通の**「トーナメントマップ1」**という構成です。ベースゲーム必須、所要は1–4人/90–150分のまま。
公式・流通情報では「新しいキーワードやアニマル能力に触れる」「**Marine Worlds(マリンワールド)**と併用可」「2024年のWSBGトーナメントマップ収録」と案内されています。
各マップのギミック(ルール概説)
1) 洞窟(Caves / Map 11)
マップ右側の“ストア”欄に、手札からカードを1枚うつ伏せで保管(最大3枚)できます。保管したカードは休憩時に収入+2を生み(=最大+6)、要所で取り出して使用可能。「強いけど今は重い」カードを寝かせておき、タイミング良く回収する設計です。
2) 人工知能(Artificial Intelligence / Map 12)
ボード左上の青キューブでアクションスロットの数字を“次に見えている数字”へ繰り上げ。たとえば**1や2のスロットが“3相当”として扱えるようになり、終盤には4と5が“6相当”**になる並びも狙えます。Xトークンは通常通り+1強化(スロットは動かない)。低スロットの弱さを補う、テンポ改善系の能力。
3) 製図板(Drawing Board / Map 13)
中央にあらかじめ置けるサイズ2囲いが強力な起点。売店(キオスク)収入の伸ばしやすい配置や、**サイドエントランスの“5面隣接”**を作りやすい地形で、お金回りと手数の下支えに長けます。序盤の設計がはまりやすい“盤面最適化”タイプ。
4) 礁湖(Lagoon / Map 14)
水と岩に同時接する升が多いため、水/岩アイコン要求の動物や特殊建物と相性良好。さらに**“波(Wave)アイコン”というカード入れ替え系の新アクションで場の底のカードを捨てる**など、ディスプレイの回転を能動的に起こせます。欲しいカードに触りやすくなるのが魅力。
5) トーナメントマップ1(Tournament 1 / 裏面共通)
4枚すべての裏面が同一レイアウト。全員が同じ地形条件で腕比べでき、競技や練習に最適です。
プレイ感想(ここが良い/悩ましい)
*
コンセプトが明確で“遊び分け”がしやすい。
洞窟はカードの先送り×収入化、AIは行動強度の底上げ、製図板はお金動線の強化、礁湖はカード回転と地形相性と、それぞれの勝ち筋の仮説が立てやすいです。
*
“序盤の設計”がリターンに直結。
どのマップも最初の2〜3手で方向性を固めると伸びやすく、中盤の失速を減らす感触。特にAIは低スロット運用のストレスを軽減してくれるのが心地よいです。
*
カードの“抱え”を許すか、場を“回す”かの選択が楽しい。
洞窟で**“寝かせて利子を取る”か、礁湖で“波で場を掃除”して掘りにいくか。手札主導とディスプレイ主導**の二極が、卓や企業に応じて使い分けできるのが好みでした。
*
体感バランスはやや攻撃的。
コミュニティ印象でも「平均して強め」という声があり、手数や経済の立ち上がりが早いぶん、ゲームテンポが良くなる反面、詰将棋感はやや上がります。
はじめてでも勝ち筋が見える“遊び方のコツ”
洞窟(Caves)
* 重い動物/条件プロジェクトを“保管→回収”
今は貼れない高コスト動物や、達成タイミングを選ぶ保全カードを一時退避し、収入源に変換。保管は最大3枚/休憩ごと+2×枚数を念頭に。
* “収入→建設→解放”のリズム
収入が太る中盤に建設を進め、必要なときに保管カードを解放して一気に得点化。
人工知能(A.I.)
* 序盤から“1・2スロット”を使い倒す
早めに1/2の繰り上げを進め、連続行動の回転率で差をつける。
* Xトークンは“届かせる”用途で
スロットは動かないので、最後の+1で要件到達や連続強化に。
製図板(Drawing Board)
* 中央のサイズ2囲いを“資金節約”に活用
初期の動物着地コストを圧縮し、売店やサイドエントランスの高隣接マスと絡めて収入ラインを作る。
礁湖(Lagoon)
* 水+岩の“二重要求”を積極的に満たす
両方に接する升が多い強みを活かし、水/岩依存の動物・建物を早期から計画。
* “波”でディスプレイを回して掘る
不要カードの強制排出で欲しい役者にアクセス。カード運の揺らぎを自力でならす感覚。
トーナメントマップ1
* 同条件の読み合いを楽しむモード。立ち上がりの定石確認や企業比較の練習にも最適。
総評
「盤面の個性」で序盤設計がガラッと変わる良質なマップ集。
* 洞窟はカードの時間価値を操る。
* AIはアクション回転の最適化。
* 製図板は金回りの設計。
* 礁湖はカード回転と地形相性。
いずれもアーク・ノヴァの核心(資金・手数・カード回し・地形要件)に直結し、“やりたい方針がある人ほど”面白くなる拡張です。Marine Worlds併用でも問題なく、トーナメント面は定石研究にうってつけ。リプレイ性のブースターとして強く推せます。
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