【ルール/インスト】宝石の煌き:沈まぬ太陽 / Splendor: The Sun Never Sets

2~4人用
30~30分 
10歳~


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『宝石の煌き』に新しい拡張版が発売されました。
従来からあった「東洋」「城塞」の2つがリニューアルされ、
「東洋」「城砦」として新しくパッケージされています。

「沈まぬ太陽」パッケージ



まず、パッケージの女性は、室町時代に存在した『日野富子』、
足利義政の正室とのこと。遂に『宝石の煌き』の世界が日本にやってきました。まことに嬉しく思います。
・『日野富子』の貴族タイルも付属しています。



この拡張の世界観は日本の室町時代・応仁の乱が起こったあたりと推測されます。応仁の乱から約100年の時を経て、戦国時代へと突入するわけですが、日本史の中でもこの辺の時代はドラマ・映画・小説などで取り上げられる事は少なく、一般にあまり馴染みのない時代です。

※(私見ですが、拡張のタイトルが『城塞』から『城砦』に変更されたのは、大砲などがまだあまりない時代なので、大砲を防げるような頑丈な『城塞』はあまりなく、ほとんどがそれより小さな『城砦』といえるものだったからではないかと推測しますが、いかがなものでしょうか。)

さて、本題にはいりましょう。
まずは『東洋』の拡張から見てみます。

『東洋』の拡張



第1レベル・第2レベル・第3レベルにそれぞれ2種類x各5枚の10枚ずつ、計30枚のカードがあります。

第1レベル



① ”3コストカード”



このカードは捨て札にすることによって、そのターンに於いて、仮想的に黄金トークン2個分を得ることができる。この効果はそのターンだけで以降持続はしない。捨て札にしたカードは箱の中にしまい、以降は使わない。




②.”23コストカード”





このカードはワイルドカードである。すでに持っているカードがあれば購入/獲得でき、その色のカードとして使うことができる。ゲーム中は最後までその色として扱う。

第2レベル






① ”34コストカード”





このカードは自身がカードを購入する際に於いてはボーナス2つ分として使って良い。ただ以下の点に注意。今回の重要なルール変更点である。

【重要】
『このカードはカード枚数としてはあくまで1枚としてカウントする。つまり貴族タイルや都市タイル、交易所タイルを獲得する場合は1枚としてカウントしなければならない。』

【規則性】
3コストがカードの色の2つ先、4コストはその次の色。
(本体セットの4コスト1点カードのコストの色がこのカードの3コストの色に該当する)




② ”134コストカード”





このカードはワイルドカードである。すでに持っているカードがあれば購入/獲得でき、その色のカードとして使うことができる。ゲーム中は最後までその色として扱う。
カード購入/獲得後、ただちに第1レベルの表向きのカードをコストを支払うことなく獲得できる。(購入ではなく獲得として扱う)

【規則性】
特にないようだ。

第3レベル






① ”631コストカード”





カード購入後、ただちに第2レベルの表向きのカードをコストを支払うことなく獲得できる。(購入ではなく獲得として扱う)

【規則性】
カードの次の色が6コスト、その次が3コスト、その次が1コスト。




② ”XXカード”





カードに書いてある色のカードを2枚捨てることによって、このカードを購入できる。カードを捨ててもそれまでに獲得した貴族タイルや交易所タイルはそのまま手元に残しておいて良い。
【注意点】
もしその色でワイルドカードがあれば、まずそのカードを捨て札にしなければならない。ワイルドカードには1点付きのものもあるので、要注意だ。

その他



・購入ではなく獲得としている点には注意。
すなわち交易所の【白1+赤3タイル】での効果は適用しない。

・仮想黄金トークン2枚分として使えるカードは、交易所の【青3+黒1】カードと同時に使うことができる。

・従来あった、貴族タイルをキープできるカードは廃止された。




以上、次は『城砦』について書いてみたいと思います。




『城砦』の拡張






基本的には旧版と同じですが、今回重要なルール変更がありました。
まずは順に説明していきます。

準備



ゲームの最初に、各プレイヤーはそれぞれ3個づつの「城砦コマ」を持ちます。
「城砦コマ」は青・緑・赤・オレンジのものが3個づつあり、どれを選んでも構いません。



「城砦コマ」の使い方



プレイヤーが場か手札からカードを1枚購入するたび、(新たに山札からカードをめくって場に補充する前に)「城砦コマ」を使って、下記4つのアクションのうち1つを行う必要があります。

(1)「城砦コマ」を任意の表向きのカード上に置くことができます。
これを

「占拠」といいます。

※ただし、他のプレイヤーの「城砦コマ」がすでに置かれているカードには置くことができません。

「占拠」されたカードは他プレイヤーは購入・確保することはできなくなります。

(2)すでに置いている自分の「城砦コマ」を他プレイヤーの「城砦コマ」が置かれていない他のカード上に移動することができます。

(3)すでに自分の「城砦コマ」が(1つまたは2つ)置かれているカードの上に、さらに「城砦コマ」を1つ追加することができます。

(4)他プレイヤーがちょうど1個のみ置いているカード上の「城砦コマ」をそのプレイヤーの手元に戻すことができます。
※2個以上置いているものは戻せませんので注意してください。
従来はこのルールがありませんでした。これが新版で新しく制定されたルールです。

征服



同一カード上に「城砦コマ」が3個置かれている状態を

「征服」

と呼びます。




【征服の効果】



プレイヤーは同一ターン内に直ちに、通常のコストを支払い、このカードを購入することができます。

占拠・征服されたカードを確保/購入/獲得したら

確保/購入/獲得したカードの上に置いている「城砦コマ」はすべて自分の手元に戻します。




注意点



1.何かのカードを購入して「城砦コマ」を置き、そのカードが「征服」になった時、直ちに征服の効果が発動します。すなわちそのターン内でそのカードを購入することができます。

2.征服効果が発動し、カードを購入した際にはその時点でも「城砦コマ」を移動することができます。(交易所のタイルの効果で追加のトークンを取る事もできます。)

3.「東洋」のカードを購入した際にも「城砦コマ」を移動できますが、その「東洋」カードの効果で別のカードを獲得した場合は「城砦コマ」は移動することができません。それは購入ではないからです。

4.「東洋」カードの効果で他プレイヤーの「城砦コマ」が置かれているカードは獲得する事はできません。








【1】何かのカードを購入し、631の東洋カードに「城砦コマ」を移動させた。この時点でカード上に3個の「城砦コマ」が乗り、征服状態となったので、直ちに「城砦コマ」を手元に戻し、631カードを購入した。

【2】購入したので、ちょうど1個、他プレイヤーの「城砦コマ」が置いてある134の東洋カードから、「城砦コマ」をそのプレイヤーに戻した。

【3】631の東洋カードの効果を使い、直ちにその第2レベルの134の東洋カードを獲得した。購入ではなく、獲得なので「城砦コマ」は移動できない。

【4】134の東洋カードの効果を使い、直ちに第1レベルのカードを獲得した。
購入ではなく、獲得なので「城砦コマ」は移動できない。

上記の例だと、1ターンで4枚のカードを購入/獲得することができます。




最後の例は複雑ですが、そのカードが購入されたものであるか、獲得されたものであるかで「城砦コマ」を移動できるかどうかを判断すればよいと思います。

2個以上「城砦コマ」が置いてあるカードは邪魔することができなくなった、などはじれったいジレンマが解消されてプレイ感が軽くなった気がします。


「東洋」拡張、「交易所」拡張と組み合わせるのがおすすめです。
ボドゲーマで購入可能


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