【レビュー】デューン:インペリウム ライズ・オブ・イクス / Dune: Imperium – Rise of Ix

1~4人用
60~120分 
13歳~


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少し前にアプリ版デューンにイックスの新興拡張が追加されました。久々にプレイしましたがすごく面白いですね!

今はデューンインペリウム:反乱がプレイの中心になってますが、イックス入りデューンの完成度も反乱にまったく負けてないと思います。久々のプレイで感動したので、今さらですがレビューします。




《拡張の内容》

イックス拡張がゲームに与える影響は、大きく以下の3つになります。

・戦略、戦術の追加

・大幅ボリュームアップ

・全体のバランス調整

これにより、必須と言えるほどの名拡張になっていると思います。以下に1つずつ見ていきます。




【戦略、戦術の追加】

デューンインペリウムは単体でも十分面白すぎるゲームですが、そこにさらに複数の戦略的、戦術的オプションを追加してくれます。




・輸送トラック

トラックを進めるか、リセットして進めた場所までのボーナスを累積で受けとります。

貯めれば貯めるほどボーナスの効率が上がる強力なトラックで、特にギルドとの友好が2以上必要でトラックを2マス進める「星間輸送」アクションは非常に強烈。このアクションを2回踏むだけで大量のボーナスが得られるため、かなり優先度が高いアクションとなります。このトラックの存在だけで黄色アイコンとギルド影響力の価値が上がったと思います。




・技術タイル

非常に強力な個別能力が得られるタイル。スパイスで購入可能で、スパイスの新たな投資先の1つとなります。

基本ではスパイスの使い道が限定的(序盤は「メランジ売却」でソラリに変換、終盤は「ハイライナー」に投下するのがメイン)だった気がするので、この選択肢の増加はとてもgood。今までの「ハイライナー」依存感が薄れ、戦略の幅が広がってると思います。




・ドレッドノート

戦力3で使い減りしないユニット。戦場にかなり圧力をかけられるため、紛争重視する戦略を後押ししてくれます。

こちらは新たなソラリの投資先。基本だと「8ソラリ→ワーカー増員」に遅れたらかなり不利になりましたが、この拡張では増員に遅れても「3ソラリ→ドレッドノート」で使い減りしない戦力を集めてある程度対抗できるようになり、柔軟な立ち回りができるように。




これら「輸送トラック」「技術タイル」「ドレッドノート」と既存戦略を組み合わせることで、非常に多彩なプレイが可能になったと思います。







【大幅ボリュームアップ】

新たなリーダーの追加、大量の帝国カード、陰謀カード、紛争カードの追加により、リプレイ性が大幅にアップしています。リーダーが増えればプレイの組み合わせが跳ね上がりますし、新たな帝国カード、陰謀カードはゲームに新しい風をもたらしてくれます。紛争カードの追加も、パターン化していた紛争の報酬が予測しづらくなり、緊張感が増すため良いですね。中には1回の紛争で3vpになるものもあり、非常にインパクトがあります。




【全体のバランス調整】

新要素や新カードの追加とメインアクションの一部差し替えは、バランス調整の面でも大きな効果があると思います。従来の強かった戦略に対抗できるルートを複数追加し、面白味に欠ける「メランジ売却」のようなアクションを削除して、立ち回りがパターン化しがちだったゲームバランスが改善されていますね。

これらの調整により各アイコンの強さも補正されています。輸送トラックはギルドアイコンと黄色アイコンの優先度を上げ、メランジ売却の削除は皇帝アイコンの優先度を少し押し上げてます。ドレッドノートや技術タイルの存在により緑アイコンも強化され、基本のフレーメンアイコン、青アイコンが強かった状況をある程度調整してくれてると思います。

一部の帝国カード、陰謀カードが強いという不満も、大量の強力なカードや技術タイル追加により薄まっています。

全体的に強いアクションやカードをナーフするのではなく、大量に追加することで調整しており、プレイしていて非常に楽しいと思います。







《気になる点》

基本的には非常に面白く常に導入したい拡張なのですが、ルール、要素が増えるため初回時は基本のみの方がよいと思います。特に技術タイルはテキスト依存なので、初回プレイ時は分かりにくかったり読み込みに時間がかかりそう。

また、選択肢増加によるプレイ時間、ダウンタイム増加は避けられません。

そして基本との分離のしにくさ。大量カードを混ぜるため、一度導入すると基本に戻すのは大変。すべての要素をオールインするタイプの拡張なので、カードはそのまま、とか技術タイルだけ使わない、とかの融通がきかず、拡張のON、OFFがしにくいです。一度拡張を入れたら楽しくて戻れないと思いますが、初見の人とやるとき拡張を外すのは大変かもです。




《反乱との互換性》

この拡張はデューンインペリウム:反乱でも導入できます。もともと反乱はバランスが良く要素も十分多いため、この拡張を導入するメリットは少なめですが、、、

特に難点として、大量のカード追加により反乱独自性の要素(スパイや契約タイル等)が薄まってしまう点が上げられます。それらを中心に戦うリーダーや戦略などは弱体化してしまうかもしれません。

それでも「ドレッドノートvsサンドワーム」のような大迫力の紛争が楽しめたり、技術タイルや輸送トラックと新たなコンボ、シナジーが成立したりするので、試してみると面白いと思います。




《まとめ》

非常に優れた拡張です。たくさんの戦略、戦術オプションの追加でますますリプレイ性が高まり、一度混ぜたら基本セットのみでは物足りなくなると思います。

基本+イックス拡張は反乱に負けないくらい面白いので、本当におすすめです!



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